死にたい人も、生きたくなるのが「がん」
2022年1月18日
こんにちは。
ピュアスマイルスタジオの下澤です。
今日は、がんでない人にお願いがあります。
「俺は、がんになっても治療なんてしないからさあ」
「私は、がんになったら運命と思い死を受け入れる。だから治療もしないよ。」
そう言わないでほしいのです。
とくに、大切な人な人には言わないでください。
それは本心ですか?
例え本心でも、がんの人に言わないでください。
がん治療している人は、生きるために治療をしています。死ぬための治療ではありません。生きたいから辛い治療をしているのです。
人生で辛いことがあり、死にたいと思ってしまうことは、年を重ねるごとに増えてきます。不思議なのですが、がんに罹患すると生きたいと思うようになります。命の期限を伝えられた人は、余計にそう思うかもしれません。
だから、
「俺は、がんになっても治療なんてしないからさあ」
「私は、がんになったら運命と思い死を受け入れる。だから治療もしないよ」
なんて言われてしまうと、悲しくなってしまいます。心がどんよりしています。
「それならあなたの命、私にください」
そう言いたいのに言えません。
がんの人は、もし言われてしまったら、冷静になるために時間を置くことが大事です。すぐに、
「なんでそんなこと言うの?」
と言ってしまうとケンカになり兼ねません(ケンカしてきた私です)
5時間ぐらい経過すると、だいぶ心が穏やかになってきます。
「私は今、がんになって、すごく生きたいと思っているよ」
この一言だけで、伝わる人には伝わりました。
必死に謝ってくれる人もいました。
「あなたの気持ちも考えずにごめんなさい」
そう何度も言ってくれた人もいます。
ちょっとした何気ない言葉が、がんの人を苦しめます。
健康なあなたが、今、死にたいと思っているのは、どうしょうもなく辛いことがあってのことでしょう。それでも、
『生きることができるから死にたいと思える』
ということに気づいてください。
がんに罹患すると、死について想像できます。恐らく一度は直面します。死にたくないと思い始めるようになります。
もし、死にたくなったら、生きたくても生きられない人が多くいることを思い出してください。
NPO法人ピュアスマイルスタジオ
下澤純子