父の闘病記6 ~全く想像できなかったことが現実になる~

2021年7月29日

声優の遠藤章史です。

前回までのお話はこちらから

安心して眠れると思ったその夜、3回目のドスンという音。急いでドアを開けて見ると、今度は階段の途中で倒れていました。

これにはさすがに危機感を覚えました。

階段で倒れれば、打ちどころが悪ければ死に至ります。早急に対処しなくてはいけないという危機感を感じました。これが退院した日に起こったできごとです。

この頃、父が下(リビング)を片付けて、1階に移りたいと言っていたので、

足腰が弱ることも考えて、拒否していました。ものも大量に置いてありましたし。しかし、そうもいっていられない現実がやってきたのです。フェイスブックに、このことを投稿すると、多くの方のアドバイスや相談口を教えて頂いたのです。これは非常に助かりました。今でも助け舟を出してくださった方々には感謝の気持でいっぱいです。

 

そして、3月11日退院して2日目。

この日から1階の部屋にいた母と父の部屋を一時的に交換してもらいました。母は膝が悪く、階段の上り下りが大変なので、本当に申し分けなかったです。

そして、その日の夜。で、排泄の粗相がありました。これは家族だけでは対処しきれないということで、フェイスブックの知り合いからの情報で、相談できる場所に連絡。私達の住んでいる宮寺の地域包括支援センターです。

 

連絡した当日の3月12日の午後に担当者の宮崎真佐美さんが来てくださいました。迅速な対応で本当にありがたかったです。

ここで介護保険の説明をまず受けましたが、難しくてあまり理解できませんでした。介護認定へのステップ、レンタル介護用ベッド、簡易トイレなどの説明など、やさしく丁寧に教えて下さいました。親身になってくれたし、本当に感謝です。しかも仕事が早く、ベッドは明日の昼には届きますので、父も楽にリクライニングできますし、母も自分の部屋に戻れる。そして、昼。私は部屋にいたのですが、1階からドタンという音。またかと思いつつ、急いで降りてきてみると、部屋で父が倒れてました。少し頭を打ったらしく、コブができていました。見た感じ大丈夫だろうとは思いましたが、頭が痛いのが治らなかったら医者に連れて行くつもりでしたが、大丈夫でホッとしました。退院してようやくお風呂にも入れました。しかし、足の筋肉がかなり衰えているので、湯船に入るときと出る時は、転倒しやすいと考え、その時は私も中に入って、構えていましたが、大丈夫でした。翌日は介護用ベッドが来ます。ようやくある程度は生活も落ち着くなと考えていた矢先に、病気とは全く関係もない、予想もできなかったまさかの緊急事態が起きてしまったのです。

 

著:遠藤章史
ナレーションを中心に芸能の仕事をさせていただいています。昨年から自宅録音での納品もしており、朗読、ナレーション、YouTubeやツイッターやブログ、フェイスブックなどのSNSでも発信中。父の膀胱がんが発覚してから様々な意見を取り入れながら思案・行動してます。父は認知症も患っており、排泄の粗相や、夜中と早朝の徘徊、時間に関係なく、人を呼ぶようになり、自宅での介護を断念。ショートステイを繰り返していましたが、現在は老人介護保険施設に入居しております。父の体力の回復、ガンと、どううまく付き合っていかせるかを模索中の毎日です。

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