父のがん闘病記24 ~早期発見、早期治療が何よりも大事~

2021年12月9日

こんにちは。木曜日担当の遠藤です。

前回までのお話はこちらから

 

人は自分だけは大丈夫と思いやすいようです。

実際はそんなことはなくて、誰でも必ず死にますし、

ガンの場合、早く見つかればそれだけ生存率も高まります。

定期的な検診はもちろん大事ですが、それで安心せず、なにかいつもと違うな、

あれっ?なにかおかしいぞと思ったら、自分だけは大丈夫と思わずに積極的に受診してください。その判断があなたの命の選択の幅を決めます。

 

さて、父の病気の経緯を振り返りながら、そのときに何ができたらよかったのかを考えていきます。

 

2020年12月上旬。数年通っていたあたごクリニックに通院中、ガンかもしれないということで紹介状を書いていただく。

 

11月23日(土)さやま総合クリニックで5cm4方の大きな膀胱がんが見つかる。

 

「父の死は防げなかったのか。体重計に乗ろう」

ガンの前兆として、具体的に目に見える範囲で何か気づけることはなかったのか。

85歳で亡くなる5年前くらいだと思うのですが、もともと60歳定年の時に胃がんの手術をした後、急に痩せてしまったものの元気でした。

しかし、たぶんですが、80歳くらいになって少し痩せたな。年かなと思える時期が確かにありました。

見た目で変わっているので、体重を毎日測っていれば、その体の変化に気づけたのではないかと。

あんなに土いじりが大好きで張り切っていたのに、この頃から畑がだんだんしんどくなってきた様子がありました。

やはり、これもガンの兆候だと思います。

この頃に発見できていれば、内視鏡手術で何とかなった可能性が高いです。

体が細くなってからでは遅いガンもありますが、これは早期発見の大事なポイントです。体重だけでなく、父の場合、排尿のときにピリッと痛みが走る感覚があった、   しかも尿の色も赤みがかっていて普通の色ではなかった。こういった兆候を見逃してはいけません。本人は飲み物の色が出たと勝手に自己判断。痛みも大したことないし別に大丈夫だろうと高をくくっていたのです。

これに関しては本人が言ってくれないと家族は判断できません。父とはほとんど会話をしてませんでしたし、家族のコミュニケーション、何気ない会話は大事だということを痛感します。ですので、今は母と極力、コミュニケーションを取るようにしてます。最近は食事のときに誤嚥になりそうな場面があり、テレビはつけないようにしてます。食べていることに集中せず、テレビ画面に集中し食べることが疎かになっているためです。

 

令和3年1月7日(木)父の病理検査のため手術。(前日に入院)

ガンの種類を特定するための検査です。年が明けて血尿が目立つようになってきていました。手術中に緊急措置。しかし病院から連絡はなし。

ここの病院が良いかどうかはともかく病院はしっかり選びましょう。

その方の運命を大きく変えてしまいます。

 

1月10日(日)退院。父の大好きなピザを作った。喜んでくれたしホッとしたのを覚えています。

 

1月23日(土)狭山総合クリニックにて。

令和2年12月23日の時点で5cm大の膀胱がんが見つかったあと、

その後のMRI検査で3.5cm~4.5cmの厚さであることを確認。しかも膀胱から外へはみ出している状態。転移は免れないだろうと考えていました。

ところが意外なことにCT検査で転移はなし。

これはラッキーでした。

 

しかし、ここで考えたいのは、このあと最初の段階では抗がん剤は投与しない→再発しないためにリスクを下げるために抗がん剤を使いましょうに変わっていたこと。

ここで考えてほしいんです。

抗がん剤は本当に必要なんだろうかどうかということ。

85歳という高齢者に抗がん剤を打つとどんなリスクがあるのかということを医者にしっかり聞いておきたい。あのときは戸惑いばかりでその余裕もなかった。

 

ガンの再発率を低くするために抗がん剤を打ちましょうという言葉に、何も考えず、ただ先生にすがって従ってしまった。これは父には申し訳ないことしたなと今でも思います。医者にリスクを確認するとともにやはり自分で調べて判断したほうがいいです。

今はネットでいろんなことが調べられます。是非活用していただきたいし、YouTubeでも発信されている方がたくさんいらっしゃいますので参考にするといいと思います。

 

ではもし抗がん剤を打たずに手術したらどうだったか。それはわかりません。

もしかしたら合併症を引き起こし、もっと早く亡くなったかもしれません。

でも、振り返ってみると、例えそうなったとしても、85歳の高齢の父に抗がん剤は打たないほうが良かったと考えています。

もう少しお伝えしたいことがありますので次回に続きます。

 

 

 

 

 

 

 

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