父のがん闘病記17 ~老健、有料老人ホーム、サービス付き住宅について
2021年10月21日
おはようございます。
声優の遠藤です。
今日は老健の話がメインになるので、先に有料老人ホームと、今、父がお世話になっているサービス付き高齢者向け住宅についての話です。
まずは有料老人ホーム。やはりある程度、健康で資金調達のできる方が対象となります。とにかく入所金が100万円単位だったりと高額です。
我が家の場合、そんな大金はなかったし、入所させてすぐに亡くなっても、そのお金は返ってきません。そればかりかお葬式で100万円近くかかり、墓石も立てていないので、そこで200万円までは行かないですが建立しないとお骨を収めることはできません。
月額料金も15~35万円と高く、とてもじゃないが支払いが不可能だったので、
選択肢から外れました。お金に余裕のある方のみですね。基本的に個室ですし、食事、清掃、身体介護、リハビリなど幅広いサービスを受けられるので安心は買えそうです。
次に、いま父が入居しているサービス付き高齢者向け住宅。
見守り、生活相談サービスがついた高齢者向けの賃貸住宅です。
入所する時に家賃の3ヶ月分の敷金がかかりました。入居一時金は施設によってあったりなかったりするようで、今お世話になっているエクラシアさんは入居一時金はありませんでした。しかも、敷金も退去する時の清掃代などを引いたお金は返ってきます。
ここの施設はおすすめなんですが、全てのサービス付き高齢者向け住宅がおすすめかと言われると、YESとは言えません。
私がこの施設を選んだのは、施設長のホスピタリティあふれる精神の持ち主だったからです。結局は最後は人だと私は考えます。どんな人に任せるのかで運命は変わります。いろんなスタッフとも話をしましたが、やはりいい人のところには、いい人が集まる。信頼できるスタッフたちで、安心して父を預けています。
さて、今日のハイライトである介護老人保健施設についてです。
介護老人保健施設(老健)とは、主に医療ケアやリハビリを必要とする要介護者が入居できる施設。入所可能な時期は3ヶ月から1年程度が多いようです。父がお世話になったところは期間の指定はありませんでした。月額費用は施設いよってまちまちで約9万円から15万円が相場のようですが、父が入った施設は20万円とかなり高額でした。医者や看護師は随時いるので何かあった時は、その場で対応できるのが強みではあります。
入居条件としては65歳以上で要介護1以上の認定を受けていること。
まず言いたいのは、父のように認知症も進んでしまって、ステージ4のがん患者には合うとは思えないということです。
まず、怪我などでリハビリを受けるだけの元気な方は1階でしたし、
父のような重病の患者は3階でした。
最初は老健に期待してました。健康を管理してもらいながら、リハビリもきっちりやってくれて、しっかり歩けるようになると。
ところがです!1週間後、2m離れての窓越しの面会がありました。
父は車椅子生活を強いられ、安定剤を飲まされ、頭はボケボケで、
声も聞こえないほど弱っていて、あまりの変わりように戸惑いを隠せませんでした。
妹も面会に来たのですが、「どなたさんで?」と自分の娘を認識できなかった。
なぜこんな事になったのか。答えは簡単です。父がフラフラと歩くからです。
足元がおぼつかないのですから、転倒のリスクがどうしてもある。そのリスク回避のために、車椅子に座らされ、おとなしくさせるために安定剤を飲まされたのです。どこの老健もあまり変わりないという情報も得ました。皆様はどうぞ、お気をつけください。
いかがでしたでしょうか。前回の記事と合わせて読んでいただき、体の状態や年齢によって、どの施設を選べばいいのかの参考になれば幸いです。
著:遠藤章史
ナレーションを中心に芸能の仕事をさせていただいています。昨年から自宅録音での納品もしており、朗読、ナレーション、YouTubeやツイッターやブログ、フェイスブックなどのSNSでも発信中。父の膀胱がんが発覚してから様々な意見を取り入れながら思案・行動してます。父は認知症も患っており、排泄の粗相や、夜中と早朝の徘徊、時間に関係なく、人を呼ぶようになり、自宅での介護を断念。ショートステイを繰り返していましたが、現在は老人介護保険施設に入居しております。父の体力の回復、ガンと、どううまく付き合っていかせるかを模索中の毎日です。