パパの、がんと仕事・子育て奮闘記19 ~がんになりやすい生活習慣~
2022年7月12日
こんにちは。
火曜日担当、ピュアスマイルスタジオの理事の長尾です。
2014年6月11日(水)
水曜日は大井競馬場近くの文化堂のパンが全品30%Off。物によっては40%Offもある。私が夜買い出しに行くことがルーチンワークになっている。ということで長尾家の木曜日の朝は最近パン。子供達のオヤツもパン。今日は奮発してメロン(安いもの)も買った。
去年の12月から来てくれている母が朝食を作らなくていい日をつくることも一因である。木曜日の昼は中学校の給食を取らず急いで家に帰り母と残りのパンでランチがここ数週間の生活。(注・この後、菓子パンの大量購入は週1度とはいえ添加物など身体に良くないのでやめて、ロッコリー、ニンニク、バナナ、野菜スープ、無添加野菜ジュースなどを取るようにしました)
酒も○○○もやらない真っ当な?生活を送っているので食べ物はしっかり取るようにしている。のどの痛みはまだ少し残っているが味覚が戻りつつある。
私の味覚と体調が戻れば母も実家に戻ることになる。
2014年6月22日(日)
テスト期間中でテストを作らないといけないのでただいま作成中。子供達も何とか勉強をやり出しています。
6/20(金)19時から大倉山記念館でレポーターの東海林のりこさんと藤田恵子さんのトークライブがあり、黒田育美さんとご友人と共に出かけた。トークライブは漫才のようにいろいろなネタをしゃべり倒して楽しいひと時を過ごした。私は帽子をとって怪しいおじさん全開です。CXで東海林さんとは何十回と取材をご一緒しました。東海林さんは事件レポーターとして有名ですが、東海林さんはXJapanのファンで彼らとも仲良いこともあり、ご一緒にXJapanの密着の仕事をしたこともあります。久々の再会でした。
2014年6月28日(土)
音楽仲間であり医者でもある福田六花さんの結婚式に出席した。私が教えている一橋高校通信制のスクーリングの日で15時まで授業。六花さんの結婚式は16時から東京駅すぐそばの銀行倶楽部で行われるので通信制でやるレポートの成績入力や出席のパソコン入力などは極力昼休みや、休憩の時間に済ませて急いで向かったら無事20分前に到着。
人前結婚式から行われた。六花さんの所属するハーベストキャンプの演奏で六花さんと新婦恵里佳さんが入場。立ち会って署名するのは松任谷正隆さん、松任谷由実さん夫妻。みんなが見守る中、年の差〇〇歳のカップルが誕生した。
私はまだお酒が飲めないので烏龍茶で乾杯。
美味しい食事と色々な方のメッセージ、六花さんが加わってのハーベストキャンプの演奏などがあった。松任谷夫妻の話が終わる時、ユーミンがお祝いに一曲歌いますと宣言し場内は歓声が上がった。
すかさずユーミンがお一人5000円頂きますと言って場内爆笑。「卒業写真」を松任谷正隆さんのピアノ伴奏で歌った。気持ちが伝わって良かった。
六花さんの亡くなったお父さんが元TBSのプロデューサーでドラマを数多く作り、松任谷夫妻の媒酌人が六花さんのご両親だった関係で、六花さんが小さい頃からの長い付き合いなのでより気持ちが強かったのだろう。
しかし今回一番私が受けたのはサックス奏者の栗栖幸喜さんのスピーチ。随分前から緊張していたのでバンドのメンバーや私たちが栗栖君をからかった。
私は友人で私の隣の席の松木君のビデオを借りてしっかり収録した。
本番で開口一番、「今日の為に作文を作ってきました。タイトル、花とミツバチ」私は笑いをこらえ切れなかった。
ユーミンも会場のみんなも笑っていた。ぼくとつとした真面目な面白さが狙っていない面白さを生む。
栗栖君の話をざっくり言うと、六花さんは自分の名前の通り色々な花を咲かせてきた。
1つ目がお医者さんである六花さん。
2つ目が学生時代から続く音楽活動をする六花さん
3つめはトレイルランやマラソンのイベントプロデューサーの六花さん。
4つ目の花は新婦の恵里佳さん。六花さんの活動を強力にバックアップして花を咲かせてきた。
5つ目の花は、六花さんと私たちのように目に見えない何かに繋がっている輪という花。その花の匂いに集まった私たちは例えればミツバチです。ミツバチは蜜を求めて花から花へと飛び回って、同時に花粉を運んでいきます。そしてその花は成長してやがて大きな実となる花です。
6番目の花は六花さんと恵里佳さんで未来に咲かせて欲しい花です。きっと新たなミツバチが集まってきて大輪の花を咲かせ沢山の実がなることでしょう。
栗栖幸喜さん(この写真はバンドの練習時のものです)
ちっともざっくりで無くてすみません。さっき栗栖君に聞いたのでこんな感じですがたとえ話もちゃんと入れていたのでしっかり聞けました。
ビデオの業者が披露宴を撮影していたけれど結構カットしながら撮影していた。私は栗栖君の横顔越しに高砂の新郎新婦が写るポジションでしっかりおさえたのでリアクションもわかりいい絵になった。
以上が当時のFacebookの書き込みです。
福田六花さんとは、20年以上前CXのワイドショーの「純正率」ネタで知り合いました。内容は、ある酪農家が牛に純正率の音を聴かせ、それにより牛はストレスがなく牛乳の出る割合が増えたり上質の牛乳が得られるというものです。
その時、六花さんは医者の立場からそれに対する見解を述べる取材対象者で、私はTVカメラマンでした。
その時、牛をバックに六花さんにいろいろインタビューしました。
空きの時間に、お互いいろいろ話をして音楽ネタで盛り上がりました。私が実は音楽講師をしていている話や、六花さんも学生時代からバンド活動もしており意気投合しました。
あいにくそのネタは諸事情により飛びましたが、六花さんとの付き合いはそれからずっとつながって私を通じて、サックスプレーヤー&サックス講師の栗栖幸喜さんと出会い、一緒にセンセイションズというバンドを作りました。六花さんも私もギャグが好きという共通点があり、バンドメンバーが全員先生稼業をしているという理由から名前を付けました。
私ががんになる前に大塚のがん研で一時期働いていた六花さんに誘われて、バンドメンバー、がん研の先生達と一緒に諏訪湖マラソン大会や、トライアスロン大会に出場したり音楽活動をしたりと健康的な生活をしていました。
しかし、2013年12月に私はがんにかかりました。
私のまわりで親兄妹、親戚を含めがんにかかった人はおらず、いわゆるがん家系ではありません。
統計によると人が一生の間がんに掛かる割合は男性 65%、女性 50%というデータがあります。
だれでもがんにかかる可能性があります。
私が知る範囲での話ですが、がんに関連する遺伝子は誰でも持っていて、免疫(T細胞)がそれを阻止している。免疫力た落ちた場合はそのがん遺伝子を除去することができずがんになると一般的に言われています。(詳しくは下記などの複数のしっかりした医療機関の情報を参考にしてください)
私自身振り返ってみると、ストレスを発散せず、長時間の仕事、睡眠不足、不規則の食生活など免疫力を下げることをしていたように思います。
気づかないストレス
離婚(相手のあることなので内容公表は控えます)
日常生活(子育ては楽しみです。朝夜と食事をつくり掃除洗濯などの日常生活を1人で行っていました。現在進行形・・。2人の子供たちも状況はわかっていますが、まだ2人とも小学生でしたのでこっそり夜中までゲームしたりして、朝起きれなかったりとイライラすることがあります)
仕事(好きな仕事ですが、カメラマン・映像編集の仕事と、非常勤講師の仕事で忙しいことが重なることがあり仕事が、子育て後なので深夜に及ぶこともあります)
睡眠不足(仕事が長時間になると、徹夜になることもありました。長時間のイベント取材、テスト作り、採点、成績付け、学校行事が重なったりすることもあり休日もつぶれて休み時間がなくなります)
食事(できるだけお手製のものをと思いますが、週に1度パンが安くなっている時など、買い込むことがありました。免疫が下がっている時に添加物の多く入っている菓子パンなどは食べる量を控えないといけません。免疫の高い食品を取る)
ストレス発散(ストレスフリーの生活)
くよくよしないで明るく過ごす
睡眠をとる
適度な運動
美味しい食事
映画を見る
音楽を聴く・歌唱・演奏
読書
トキメク
くよくよしないで明るく過ごすはこの言葉通りです。がんになってくよくよしてがんが良くなったのならいくらでもくよくよしますが、逆です。周りも扱いに困り迷惑です。
寝だめは良くないですが、ちょくちょく寝るのは良いことです。運動に関しては近場は車でなく自転車や歩きにしています。食事の方が手軽なので運動より先になる傾向があります。美味しいものをたまには食べるのは発散できてよいですが、運動がセットになります。(しかし私の場合はがんになって5Kg以上痩せてもどりません)
映画・音楽・読書も睡眠が優先ですが時間があればするようにしました。歌唱は私はのどに負担がかかるので音楽の授業以外ではやりませんでした。
子育て中のシングルで恋愛や婚活にいそしむのは良いこととは思いますが、よくメディアにも出てくる「変な人と出会って子育てがおろそかになって家庭がめちゃくちゃになってはいけない。子供をちゃんと育てる」という自制心が働くのも事実です。しかしトキメクって心のビタミンのようで大切ですね。恋愛だけでなくすべてに通じると思います。
生活に余裕にある人でしたらお手伝いさんや、毎日家庭教師など子育てを分散できる方法もあるかと思いますが、行政の子育て支援などない限り厳しいのが現実です。体験者として実感しています。ちなみに、子供達は恋愛していいよと言ってくれていましたがそうはイカのキンタ〇です(笑)
私はがんになって入院中と、治療中は実家の母が住民票を移して家にいてくれたので、母に感謝しています。周りに親兄妹などいない人や、アルバイト生活や非正規労働でぎりぎりの生活をしているシングルの人は日常生活を楽しんで過ごすことは大変だと思います。
がんになる直前はちょうど、合唱コンクールの時期で歌をいつも歌って喉を酷使していましたが、撮影・編集の仕事もあり徹夜したり、夜中まで起きていてビール片手に知らぬ間に椅子で寝てしまい、夜中に寒くて起きるという身体に一番良くないことをしていました。
当時私がやっていた
ストレス発散しない・睡眠不足・身体を冷やすは、がんにとって大敵でした!
国立研究開発法人国立がん研究センター
https://www.ncc.go.jp/jp/ri/division/cancer_genomics/index.html
東京キャンサークリニック理事長 阿部 博幸
https://tokyocancerclinic.jp/column/cause/
次回の話はこちら「パパの、がんと仕事・子育て奮闘記20 ~日常生活 再発前5か月の様子~」
著:長尾聖生(きよみ) NPO法人ピュアスマイルスタジオ理事
私は21歳と19歳の大学生の子供をもつ、がん経験者のシングルパパです。私は東京都の公立中学校で非常勤講師として音楽の教師を30年以上続けて、株式会社オール・コレクトを作りTV番組や音楽関係の撮影・編集の仕事も同じく続けています。マライア・キャリーからオーケストラ撮影・TV撮影・CM・YouTube配信など守備範囲は広範!