パパの、がんと仕事・子育て奮闘記18 ~マスクはずして本当の日常生活へ~

2022年7月5日

こんにちは。
火曜日担当、ピュアスマイルスタジオの理事の長尾です。

前回までのお話はこちらから

 

2014年5月17日(土)
顔や首に出来ていた湿疹が殆どなくなりマスクを外しています。頭と手足の先にまだ残っていますが辛抱です。喉と舌の付け根あたりが痛くて食事が大変だけど頑張ります。
夕方ポールマッカートニーのライブに子供達3人で行ったらポールが体調不良で急遽中止になったので、秋葉原で撮影機材の小物などを買ってラーメンを食べて帰宅。私はまだラーメンは食べられません.トホホ。

東京・国立競技場前にて(ポール・マッカートニーの単独来日公演「アウト・ゼアー ジャパン・ツアー 2014」)

帰りに秋葉原駅すぐそばのAKBの小屋を初めて見ました。(外から)
仕事は無理のない範囲で頑張っています。CXの仕事も久しぶりにやりました。アメリカから機材を色々購入していて簡易ステディーカムが今日届いた。頑張るぞ!

 

2014年5月21日(水)
5/18、5/19は関西に住んでいるいとこで同い年の上野山みどりが藤沢でシャンソンのライブの為に上京し、我が家で2晩泊まった。
私は5/18のお昼開催のライブに行くつもりだったけれど、急遽午前中に仕事が入り行けなくなった。ごめんなさい。母に行って貰ったが盛況だったようだ。
みどりが関西に帰る前に、みどりが最近チカラを入れているオイルマッサージで首の辺りのリンパの流れを良くして貰った。ありがとう!

ライブ終えて関西に戻るみどりと母と品川駅でお見送り

 

2014年5月30日(金)
風邪気味なので18時少し前に青物横丁の耳鼻科に行く。綾音と一緒に行った。病院の近くの安売りスーパーのオーケーの駐車場に車を停めて、病院は10分くらいで終わり、オーケーで買い物をした。
戸越銀座の仕事先に請求書とビデオ素材を持って行くので綾音も同行したのだが、車の中で嵐のDVD「あらフェス」をどうしても見たいということで、私がオーケーで買い物をする20分くらいの間にダッシュでうちに帰り、自転車でオーケーに戻って合流。自転車はオーケーの駐輪場にちゃんと停めた。
買い物を終えて戸越銀座の用事も済ませ、嵐のDVDを見ながらうちに帰った。自転車のことはすっかり忘れた親子であった。

 

2014年5月31日(土)
綾音の小学校の運動会の日。6年なので最後だったが今年から都立一橋高校通信制を教え出したので土曜日がたまたまスクーリングの日で朝20分くらいしか顔を出せず、泣く泣く仕事に行った。子供達の行事は私が必ず出向いてビデオに撮っていたけれど今年は龍にお願いした。がんばって撮っていたがおじさんおばさん達が龍の前に立って上手く撮れない部分があったので、邪魔してくる人にはちゃんと「すみませんが邪魔です」と言うように伝えた。(でも出来ないよーと言ってました)
自分が担任の教え子の入学式を休んで、自分の子供の入学式を優先した先生もいるくらいだから、こんな時仕事を休む先生もいるかも?

夜、テレ東のアド街は鮫洲が特集だった。鮫洲と言われて思い浮かぶものの1番は鮫洲運転免許試験場でした。
地元なので知っているところばかり。運河の土手に市民の手により植えられた花畑で有名な花街道(背景にうちのマンションが映ることが多いです)や立会川駅そばの竜馬像など。
その中で威勢のいい八百屋の天寿が紹介されていた。綾音の同級生が天寿のご主人の子供なので昔からの知り合い。地元でも名の通った店。
去年品川の八百屋、魚屋、肉屋の特集で50数店舗紹介する番組を撮影したが天寿はもちろん入っていた。
私が天寿に顔を出すと「先生今度飲みに行こう」と剃髪した若旦那(?)がいつも声をかけてくれる。お父さんと息子夫婦で切り盛りして、立会川などに暖簾分けした立会川天寿などの八百屋もある。
鮫洲駅そばの代書屋さんも取り上げられていた。店の前で呼び込みのおじさんは道ゆく人が「どこか美味しい店ある?」と聞くと「すぐそばの〇〇〇はマズイからやめときな」と平気で言うディープな街です。

 

2014年6月1日(日)
朝友人と遊ぶ約束をした綾音が自転車が無いことに気づきオーケーに行ったら何と駐輪場の値段が7900円。慌てて払いに行った。
オーケーは1時間駐輪場は無料。駐車場も1時間は買い物を数千円で無料。
ただし2時間目からは1時間200円の駐輪場代がかかると書いてある。

綾音はすまなそうに私のおこずかいから払うと言ったけれど、私も気づかなかったので、いい社会勉強をしたと思って私が払った。これをきっかけにしっかり学校の勉強をしてくれればいい。(関係ないか・・)

14時からニュース取材の仕事で、スクエア荏原の平塚ホールでジャズの演奏会に行って撮影を行った。地元の小学生の金管バンドと明治大学OBで作られたビッグバンドの演奏。ビッグバンドは私が大学卒業してCBCでニュースの仕事をしていた時、愛知学院大のビッグバンドのモアナジャズとスイングでトラ(助っ人)でピアノで参加したことがあり、大好きなジャンルでもある。ノリのいいレベルの高い演奏だった。
夕方帰宅後、気分転換でいつも行く武蔵小山の清水湯に家族で行った。温泉はやっぱり気持ちがいい。
身体の手先や足、頭に出来ていた湿疹は殆ど無くなった。
指先の爪の横に出来ていた湿疹も治ったのでやっとピアノがちゃんと弾けるし、カメラも安定して構えることができる。つい最近までバンドエイドで誤魔化していたけれど波打っていたり割れたりした爪もあと少しで全治の予定です。

 

 

以上が当時の様子です。

このころになると、治療が終わっていたので顔や首に出来ていた湿疹が殆どなくなりました。皮膚の色が浅黒く変色していましたが、ゴルフ焼けに見える程度ですのでマスクを外して仕事ができるようになりました。頭と手足にまだ湿疹が残り爪もまだ割れやすくなっていました。カメラマンとしてピントや露出を変えたりするリングやボタンを押したりするとき指が当たったりすると少し痛みがありました。ピアノについてはフォルティシモなどの激しいタッチでの演奏はまだ爪が鍵盤に当たったりすることもありできませんでしたが、気を付けて演奏すれば大丈夫になりました。

マスクを外して撮影もできるようになりましたが、自主的にマスクをする場面もありました。
私のことを知らない方ばかりでしたら問題ありませんが、知り合いにあって皮膚の色が違うことなど気づくと相手に気を使わせることがあるので、周りの様子によって自主的にマスクをすることもありました。現在に通じるようなものです。


日常生活について

顔にはクリームを塗ったり、指先にも塗り薬をつけたりしていましたので手洗いの後に塗り直したり、パンなど手づかみで食べる時などは気をつける必要がありました。
のどと舌の付け根あたりが痛いので、食事の際には熱いものや辛いものなどは避けて、飲み込むことに気を付けていました。
体力はまだ完全ではありませんが、体力も見た目も8割くらい戻ったという感覚でした。

子育てに関して
サポートがあることが望ましいです。私は実家の母が上京してくれて数か月の間一緒に過ごしてくれましたので恵まれており感謝していました。
母も気晴らしに子供が学校に行っている時、近所を散歩したり都バスで都内観光をしていました。

子育ては手探りですが、早寝早起きや自分のことは自分でやるなど日常生活をちゃんとさせることは大切です。子供達は甘えが出てきたりして目が届かないこともあります。
寝るのが遅く、隠れてニンテンドーDSなどのゲームなどをしていて朝起きられないということが一番気になったことです。これはなかなか治らず現在も長尾家の懸案事項となっています・・・・。

自主的に本を読んだり新聞を読んだりして欲しいのですがなかなか積極的にはなれないようです。母が新聞が好きで隅々まで読むので、その様子は見ていたはずですが・・。
母が実家に戻ってからは、小学生新聞を取ったり私の教え子が同じマンションに住んでいて大学生でしたので週に2回くらい家庭教師に来てもらっていました。二人の優しいお姉さんという感じでした。
教え子の大学生が卒業で忙しくなった時には、他の家庭教師の人に勉強を見てもらっていました。勉強をやる習慣をつけることが目的ですが、コミュニケーション能力を付けてもらうことが狙いです。

ピアノは2人とも小学生の間は家から近くのヤマハ音楽教室に通ってやりました。
私は音楽教師ですからピアノを教えることはできますが、親が教えることはどうしてもうまくいかないことが多いようです。音楽教室では発表会などの場面もあるのでメリットがあります。私と子供の連弾で参加したこともあります。残念ながら中学生になると2人とも辞めてしまいました。

しかし、2人とも中学に入って合唱コンクールの時期になるとピアノが弾ける人は限られるので、伴奏をやりたいと言ってその時期だけやることがありました。ピアノを習うことは無駄ではありませんでした。
ピアニストはプロとして演奏家として食べていけるのはほんの一握りですし、それは特に望んでいません。将来海外などでピアノがあった時にちょっと演奏して場を和ませるなどが出来たら楽しいですし、最高のコミュニケーションとなるのでそれを望んでいます。ショパンのなどの難しい曲でなくて、ヒット曲などの盛り上がりの部分だけでも十分と思っています。娘はたまにピアノで昔やった曲をポロンと演奏することがあります。

 

子育てで気を付けたことは、勉強よりもコミュニケーション能力をつけることでした!

 

 

 

次回の話はこちら「パパの、がんと仕事・子育て奮闘記19 ~がんになりやすい生活習慣~

著:長尾聖生(きよみ) NPO法人ピュアスマイルスタジオ理事
私は21歳と19歳の大学生の子供をもつ、がん経験者のシングルパパです。私は東京都の公立中学校で非常勤講師として音楽の教師を30年以上続けて、株式会社オール・コレクトを作りTV番組や音楽関係の撮影・編集の仕事も同じく続けています。マライア・キャリーからオーケストラ撮影・TV撮影・CM・YouTube配信など守備範囲は広範!

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