がんとお金② ~見た目対策費~

2021年12月23日

こんにちは。
ピュアスマイルスタジオの下澤です。
今日は、がんとお金の話第二弾です。
『見た目対策費の一つである脱毛』について、かかるお金です。

前回までのお話はこちらから がんとお金①~治療費~

 

ウイッグにかかるお金

がん告知を受けた日、治療の説明のあとに、治療までにウイッグを用意するように言われました。。ちゃんと病院の1階にウイッグのお店があるのには驚きましたが、実はどこで作ってもOKです。

安いと1万円のものから、高いと30万円のものまであります。せっかくなので、全て試着したのが失敗だったのかもしれません。人の頭って、必ず地肌がありますよね。高いものだと、人毛で地肌もあり本物そっくりです。そうなると安いものは、なんというか、乗っけてる感満載に感じてしまいます。

私は、登壇や、接客の仕事もあるので、高いものを購入しました。買うのはウイッグだけでなく、付属品もたくさんあります。ウイックの下に被る物、ネット、専用シャンプー、トリートメント、スプレー。専用シャンプーというのは、ウイッグを洗う物の他に、自分の頭を洗う物もあります。ハゲの頭を洗うシャンプーです。1本6千円ぐらいします。それでも、きちんとした毛が生えてくると言われれば買いますよね。ボディソープで体と一緒に頭まで洗ったら、どんな毛が生えてきたのかは分かりません。今と同じだった可能性もあります。

ちゃんとしたウイッグの他に、安いウイッグをいくつか購入しました。少しオシャレ用のもの(ロングパーマの異次元タイプ)(かわいいタイプ)も購入しました。この際、ウイッグ生活を楽しんでしまおう!というポジティブな気持ちも生まれてきます。

購入したウイッグの中に1万円ぐらいのものがありました。脳天部分が布になっており、その布に髪の毛が付いていて、お気に入りのニット帽子を被るというものです。その髪の毛の質と形が、元の髪質とそっくりで(ボブ)、ウイッグだと気づく人はいませんでした。オフィシャルな用事以外のときには、簡単な打ち合わせを含め、このウイッグを使っていました。

職場に理解のある場合や、主婦の方は、この1万円のタイプのものをシャンプー用に2個買い、好きな帽子を用意すれば十分です。ウイッグに30万円かけるのはもったいないです。これも人により違いますが、ウイッグ期間は1年ぐらい?そのくらいの辛抱です。

ニット帽などの帽子ですが、医療用と呼ばれる、抗がん剤専用の顔まで隠すタイプのものもありますが、洋服を購入する際にショップに売られている帽子の方が安いし、かわいいです。千円程度のものを買い集めていました。

忘れてはいけないのは、男性の脱毛対策です。がん以外の男性の方にお尋ねしたいのですが、自分の髪の毛がなくなったらどうしますか?やはり、普通ではいられない人も多いのではないでしょうか。

 

ウイッグ以外にかかる脱毛対策費用

脱毛は髪の毛だけではないことを、私自身も初めて知ることになります。体中の全ての毛がなくなります。むしろ脱毛して都合のいい毛もありますが、眉毛とまつ毛がなくなると、まるでのっぺらぼうの顔になります。かなり不細工というか、言い方はふさわしくないかもしれませんが、「がんの人」という顔になってしまいます。

女性のみなさんは、眉を描いている人がほとんどだと思うのですが、眉は、毛があるから描けます。脱毛によりツルツルになったところには描けません。がん友からの情報により分かったことですが、オルビスというメーカーのものなら描けます。千円ほどで購入できます。

つけまつ毛のお金もかかります。百円ショップでまつ毛を購入し、かなり練習もしたのですが、それまでまつ毛をつける習慣もなかったからか全く上達しませんでした。登壇する会社の前のビル風で片方だけ飛んでいってしまったこともあり、もう片方をむしり取ったこともあります 笑

特別な日のメイクの場合は、プロにお願いすることをおススメします。眉毛がなくても、まつ毛がなくても美しくしてくれます。

次回は、見た目対策費のうち、脱毛以外にかかるお金を書きますね。

 

NPO法人ピュアスマイルスタジオ
下澤純子

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