がんとお金① ~治療費~
2021年12月22日
こんにちは。
ピュアスマイルスタジオの下澤です。
がんに罹患したときに「まさか」と思うのは、準備をしてこなかったからです。その準備の一つが「がんを知ることをしてこなかったから」であるなら、二つ目は、『お金はどうする?』というお金の準備の不安でしょう。がんに罹患することでのお金の問題について、出費の項目ごとに3回に分けて書いていきます。今日は1回目。治療費についてです。
がん治療には、莫大なお金がかかります。
なぜ不安なのか。お金がないからという単純なものではなく、いくらかかるか分からないから不安な気持ちになるのです。
治療費対策
かかるお金は、がんの種類、進行度、治療法によっても変わります。健康保険には高額療養費というものがあります。所得により段階がありますが、『限度額』というのもがあり、限度額以上は払わなくていい有難い制度です。私の話になりますが、一時期1回14万円の抗がん剤と、8万円の抗がん剤を、たった3時間ぐらいの点滴で、3週間に1度投与していたことがあります。そのときに高額療養費制度は本当に有難いと感じました。がん治療の場合、限度額マックスでかかると思ってください。あなたの限度額が80100円であるなら、それ以上は払わなくていいけど、80100円はかかるということです。
先日、高額療養費の限度額が25万!という人と話す機会がありました。高所得者だからなのですが、病気になることでの25万円の出費はきついですよね。
なぜなら、人は、働いたお金は治療費ではなく幸せのために使いたいという心理があるからです。
まずは、健康保険の限度額申請をしてくださいね。
また、お勤めの方は、自身の会社の福利厚生の制度を確認してみてください。利用できるものがあるかもしれません。お見舞金が給付されたり、入院日額が1万円支給されたり、社内での限度額2万円以上は企業側が払ってくれるという会社もあります。
上司が知らない場合も多いので、必ず調べてください。
その福利厚生は、家族が利用できるものもあります。そうなると、治療費がかかる時期だけ扶養に入るという方法もありです。
また、抗がん剤の副作用を抑えるための薬代も月に1万円ぐらいかかってきます。この薬は、下痢した場合、便秘した場合というように、全ての副作用にも対応するものを処方されるので、自分の副作用が分かって来たら種類や量を調整して処方してもらえるよう、医師と相談してください。
当然かもしれませんが、治療費はクレジットカード払いがオススメです。現金を持ち歩くのは危ないし、クレジットカードのポイントの貯まり方が半端ないです。ポイントは自分の楽しみに使っちゃいましょう。私も洋服の爆買いが楽しみでした。
次回は、がんとお金シリーズ【見た目対策費】について書いていきます。
NPO法人ピュアスマイルスタジオ
理事長:下澤純子