あれこれ考えずに即逃げる

2022年2月22日

こんにちは。
ピュアスマイルスタジオの下澤です。
今日は、がんに罹患することにより気づく人間関係について書いてみます。

病気をきかっけに、たくさんのことが起こりますが、ひと言で言うならいちいち気にせず、まずは自分を大切にしてください。
がんの人は、あれこれ考えずに即逃げる!悩むこと自体が体に良くないです。

また、がんの人は、「私が悪いのかな・・・」と、思ってしまう特徴があります。がんになっただけでも大変なことなのに、なぜ、『人』でも悩まなくてはいけないのですか?

あなたは悪くないです。悩ませた周りが悪い!そうなんです。がんの人を悩ませること自体が良くないことです。
「あの人は、がんになることで離れて行ってしまった」がんでないあなたがそう感じたのなら、きっと離れて行ったのでしょう。

でもきっと、離れる原因があったはず。それを勘ぐり、白黒付けたくなっても追いかけないでください。追いかけることで、がんの人を傷つけることになります。

多分ですが、しばらく1人にさせてあげて、ということとも違います。そのようなレベルではありません。もう、あなたと離れたいのです。もっと言えば、もう人間関係を終わらせたい・・・自分を守るためにあなたと離れたいのです。

長い文章のLINEを送っても、一言、「分かった、ありがとう」だけの返信であったり、返信がなかったりした場合、あなたに不信感を抱いた可能性が高いです。私も、困った内容のLINEの時には、返信を遅らせたり、しなかったりすることで、自分を守ることにしていました。

手術の3日前、生命保険会社での講演があったのですが、直前に友人からLINEが届きました。私の手術予定を知っている人だったのですが、「手術を頑張ってね」の後に、「ご主人の電話番号を教えて。私の番号も教えておいて」と書かれていました。講演の数分前だったので、なるべく考えないように意識していました。私には、手術が失敗した場合、すなわち私が死んだ場合、自分には教えてね。お葬式のことを教えてね!と言われているように感じたのです。手術が成功していれば自分から連絡できますからね。返信に困っていると、手術の前日にも同じ内容のLINEが届きます。

この手術に関しては、医者との間でも、亡くなるという話は一切なく、手術の時間は1時間ぐらいで、その翌日にはどんどん歩く。その翌日には退院。放射専治療が1ヶ月後。というように、亡くなる前提の話は出てきませんでした。

手術の前に、自分はここまで落ち込むとも想定しておらず、心の傷になったことを覚えています。近い友人ではありましたが、私は離れるという決断をしました。その人からのLINEは開かいという決断。今ではLINEをやり取りするまでの関係に戻っていますが、完全な人間関係に戻るには、私の中でまだ時間がかかりそうです。私のことを心配した善意だったのかもしれませんが、私は逃げることにしました。

自分の気持ちを大切に。がんの人は自分を優先させてください。そのうちに戻れる縁、このままなくなる縁。違う付き合い方になる縁。それも、がんが教えてくれたことです。

 

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下澤純子

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