「がん」になり本当に前向きな人なんていない。それでも得るものがあればプラマイ0
2021年9月17日
こんにちは。
ピュアスマイルスタジオの下澤です。
「がん」になることで、“シモサワさんは、前向きで素晴らしい” とか、“どうして前向きでいられるのですか?” とか、よく言われました。
ちなみに、保険営業時代も同じことを言われていました 笑
確かに、がん治療に対しては前向きでしたかね。今ならまだ間に合う!治したいという気持ちが大きかったです。そのうち、罹患したなら治せばいい!治すしかない!とも思えるようにもなりました。
でもね、「がん」になって、本当に前向きでいられる人なんているわけないじゃないですか。
と、「がん」の人を代表して言いますね。
おっぱいが無くなるからとか、そんなことではなく、「がん」に罹患した人は、必ず『死』について考えます。死ぬことって、怖いです。なぜ怖いのか。それは、死んだ後の世界を知らないから。どんな世界なんだろう・・・・ってね。それがすごく怖くて生きたいと思いました。だって、真っ暗なのか、真っ白なのかも分からないですから。それ系の本を読んだりもしました。
もちろん、家族のこと、ワンコのことは考えます。それでもまず怖かったのは、死後の世界でした。
もう生きていたくない。自分は生きていても仕方のない人間だから。そんな人も「がん」になれば考えが変わるかもしれません。
自分は「がん」になっても治療なんてしないけどね。という人も何人かいましたが、自分が「がん」になることを想像できないだけかもしれません。
「がん」になっても前向きな人はたくさんいます。前向きに見せなきゃと思っているわけではなく、辛いのに明るくしているわけではなく、ただ、罹患前と同じその人なだけではありませんか?
その人は、告知をされる前、病院に向かうまでは健康な人。告知をされ、病院からの帰り道はがん患者。ただそれだけです。その人自体は何も変わりません。
たぶん私もそれです。告知前と何も変わっていないから、“がんになっても前向きで素晴らしい!” というように見られるのだと思います。
「がん」になって、前向きでいられる人なんているわけない、ということ、健康な人にも分かりますよね。「がん」に罹患するときって本当に突然です。そして、失うのもの多くあり、生活も変わってしまいます。治療が終ってから完治までの年月も長いですしね。その分得るのもがあればプラマイ0。今はそんなふうにも思えるようになりました。
「がん」になって、前向きでいられる人なんているわけない。本当の意味でこのことを理解することで「がん」の人への接し方が変わってくると思います。
見にくいけど、これを見ていただくと、「がん」は突然やってくることをか分かっていただけると思います。
A判定の翌年がF判定なんです。
毎年でなく2年に一度の検査だったら、生きていないかもしれません。
ピュアスマイルスタジオ
下澤純子