居心地と色、アピアランスからのパーソナルカラー
2026年9月21日
こんにちは。ピアカルテに所属している佐藤有真です。9月13日に行われた奏ミーティングではDチーム主催で行いました。ファシリテーターはDチームに所属する多田音羽さんが担当しました。講師には一般社団法人カラーコンサルタント協会代表理事インリビングカラー主宰の三浦まゆみさんがご登壇してくださりました。
今回のテーマは「居心地と色、アピアランスからのパーソナルカラー」でした。

今回の奏ミーティングでは前半に私たちの生活に身近な「色」が、心や身体にどのような影響を与えるのか、そして医療の場で色をどのように活用できるのかについて教えていただきました。後半ではアピアランスメイクをする際やウィッグを選ぶ際にも生かせるパーソナルカラー診断をしていただきました。
私たちは、朝起きて目を開けてから、夜に目を閉じて眠るまで、ずっと色の影響を受けています。
三浦さんは、コロナ禍で人と会うことが難しかった時期に散歩をしていて、若葉の色や青空に救われた経験についてお話ししてくださいました。青空を見ると「綺麗だな」と感じたり、ピンク色を見ると「可愛い」と感じたりするように、色を見るだけで私たちの気持ちは変化します。
私自身も、好きな色を見ると自然と気分が明るくなったり、落ち着いた色を見ると安心したりすることがあります。普段はあまり意識していませんでしたが、私たちは日常生活の中で、知らないうちに色からたくさんの影響を受けているのだと改めて感じました。
そして、色の影響を受けているのは心だけではなく、身体も同じだそうです。
例えば、赤い部屋に入ると呼吸数や血圧が徐々に上がり、反対に青い部屋に入ると呼吸数や血圧が徐々に下がっていくというお話がありました。色によって身体にも変化が起こることに、とても驚きました。
また、暖色系の色を取り入れることで心が落ち着いたり、会話が弾んだりすることもあるそうです。一方で、赤は「興奮色」ともいわれ、痛みを強く感じさせることがあるため、歯科医院などでは赤色の使い方にも注意が必要だと教えていただきました。
では、人間がリラックスできる色は何色なのでしょうか?
三浦さんのお話では、ベージュやパステルカラーなどが挙げられました。和室などに使われているようなベージュ系の色は、私たちに安心感を与えてくれるそうです。
患者さんにおすすめの室内の色として、ピンクも紹介されました。ピンクはセロトニンの分泌にも関係し、心と身体のバランスを整えたり、安心感や癒しを与えたりする「幸せホルモン」ともいわれています。また、ドーパミンは高揚感やポジティブな感情、やる気を引き出すことに関係しています。
病院では、患者さんが少しでも安心して過ごせる環境をつくることが大切です。そのため、壁やカーテンなどの色だけではなく、形も重要だと教えていただきました。例えば、産婦人科のエントランスでは、丸みを帯びた形を取り入れるなど、色と形を組み合わせて安心できる空間をつくる工夫がされているそうです。
色だけではなく、形も含めて患者さんが感じる「心地よさ」を考えることが大切なのだと学びました。
また、印象に残ったのが「個人に合わせた快適な色」というお話です。
「幸せを感じた時、どんな色をイメージしますか?」と聞かれたら、私はピンクを思い浮かべます。私自身、ピンクが好きなので、ピンク色を見ると自然と嬉しい気持ちになります。
三浦さんは、その人が好きな色が、その人にとっての癒しの色になることがあるとお話ししてくださいました。
洋服やタオル、身の回りの物を選ぶとき、なんとなく機械的に選んでしまうのはもったいないというお話もありました。好きな色を選ぶことで気分が上がるので、毎日の生活の中で意識して好きな色を取り入れることは、とても大切なことだと思います。
さらに、つらい時には色でデトックスする方法も教えていただきました。
画用紙にひたすら色を塗ることで、感情を発散することができるそうです。色には浄化作用があり、言葉では表現できない気持ちを色として外に出すことができます。
病気や治療などでつらい気持ちを抱えているとき、自分の感情をうまく言葉にできないこともあると思います。そのようなときに、絵を描いたり、好きな色を塗ったりすることで、自分の気持ちを表現できるというのは、とても素敵な方法だと感じました。
そして、「パーソナルカラー」についても詳しく教えていただきました。
パーソナルカラーとは、自分に「似合う色」のことです。これは、自分の好きな色とは異なり、人間が持っている色素によって決まります。肌や髪、目の色、そしてそれぞれの質感などから、その人に似合う色を考えていきます。
「好きな色」と「似合う色」は必ずしも同じではありません。
好きな色は自分自身の主観的な判断ですが、似合う色は自分の肌や髪、目などとの調和から考える客観的な色です。そのため、自分の好きな色が似合わない色だったとしても、諦める必要はありません。顔から離れた小物やボトムスなどに取り入れることで、好きな色を楽しむことができます。
パーソナルカラーには、イエローベースとブルーベースがあり、さらにそれぞれの特徴によって似合う色が異なります。
イエローベースのSpring、明るく鮮やかな色が似合う人は、キュートで若々しく、華やかな印象になります。肌は黄みがあり、薄くツヤのある質感、髪は茶色で少なめ、ツヤがあり、目は明るい茶色でキラキラしていることが特徴だそうです。茶髪なども似合います。
ブルーベースのSummer。明るく鮮やかな色が似合う人は、エレガントでソフト、知的な印象になります。肌はピンクみがあり、薄くマットな質感、髪はやさしい黒から茶色、目はグレーなどの特徴があるそうです。
イエローベースのAutumnでも暗い色が似合うタイプがあり、黄みのある肌や茶色の髪、茶色から黒の目などが特徴です。濃い茶色やカーキなどの色を身につけることで、顔が引き締まって見えるそうです。
ブルーベースのWinter、クールなタイプは、かっこよく個性的な印象になります。ピンクみのある肌やツヤのある質感、黒い髪、茶色から黒の目などが特徴で、黒などのはっきりとした色にも負けないそうです。赤いリップなどの鮮やかな色も似合うと教えていただきました。
今回、パーソナルカラーについて学び、普段何気なく選んでいる洋服や口紅、タオルなどの色についても、少し意識してみたいと思いました。
明日着る洋服の色、使う口紅、毎日使うタオル、身の回りに置いている物など、いつもより少し丁寧に色を選んでみる。好きな色や自分に似合う色を大切に選ぶことは、自分自身を大切にすることにもつながるのではないかと感じました。
今回の奏ミーティングを通して、色は単なる「見た目」や「デザイン」ではなく、私たちの心や身体、そして毎日の生活にも関わる大切なものなのだと学びました。
特に医療の場では、患者さんが安心して過ごせるように、病院の空間や身につけるものなど、さまざまな場面で色を活用することができるのだと思います。また、患者さん一人ひとりの「好き」という気持ちを大切にし、その人にとって心地よい色を選べるようにすることも、その人らしく過ごすためのサポートの一つになるのではないかと感じました。
病気や治療によって心身ともにつらい状況にある患者さんに対して、医療的なサポートだけではなく、色などを通した心のサポートも大切にしていきたいです。そして、患者さんが少しでも安心して、自分らしく毎日を過ごせるような支援を実現したいと思いました。
最後になりましたが、講師としてご登壇いただいた三浦まゆみさん、今回の奏ミーティングを企画・運営してくださったDチームの皆さん、そして参加してくださった皆さん、貴重なお時間と多くの学びをありがとうございました。






