妻のがん【あるあるその7】~『生きづらさの壁にぶつかる』④~

おはようございます。月曜日担当のホーリーです。

前回までのお話はこちらから

 

理解者は、同じがん罹患者だけではなく、特に何か重い病気や障害を持つわけでもない、いわゆる「健常者」と呼ばれる人達の中にもいることが、徐々に分かってきます。

 

彼らは、がんの人達と社会を隔離して考えず、同じ課題を持つ者同士として、共に考え、悩み、解決策や改善策、より良い方向への道標を、一緒に探そうとしてくれるとても頼もしい人達です。

 

彼らの共通する特徴として、私が感じることを挙げるなら、

 

①自分と他人の違いをきちんと認識した上で、出来ること出来ないこと、立場や境遇、

抱える問題の違いなどを理解しようとしてくれる。

 

②自分の考えや思いを、相手にどうやったら上手く伝えられるかの手段を持っている、

或いはそのための努力が見える

 

③言葉だけでなく、必ず行動が伴う。有言実行、或いは不言実行タイプ。

 

妙に同調するわけでもなく、相手の問題として捉えながら、そこに自分なりの理解や、自分の立場からのアイデアなどを示してみせてくれる。

 

いい意味での『他人事』であり、いい意味での『第三者』、であると言えます。

 

『他人事』であるから、知ろうとしなければならない、分かった気にならない。

『他人事』であるから、お互いが理解し合うための努力を惜しまない。

『第三者』だからこそ、出来るアドバイスがある。

『第三者』だからこそ、縛られず行動できることがある。

 

もうひとつ言えることとして、彼らはプロ意識、職業意識が高い人間が多く、自分の考えで行動し、結果は自分の責任と考える。それが成功でも失敗でも、全ては自分の意志で行い自分が得た結果だと、納得している。

 

そしてそういう人ほど、他人への還元を惜しまない。ボランティアとか、自己犠牲とは違う、分かち合うということに、自分なりの価値観をきちんと見出している人が多いです。

 

彼らの中には、もちろん身内や知人にがん経験者がいたり、自身が何らかの疾病の治療をした過去があったりという人もいます。だから、理解があるのか?

 

しかし、冷静に考えてみると、この様な経験って、実は世の中のほぼ全員にあるはずですよね。がんに限らずとも、何らかの病気や障害で苦しむ人が、身内や知人にいる、またはいた、という。であるにも関わらず、あくまで関係ないこととしか思えない人が多いの

も事実です。

 

相手への理解は、その人のベクトルの向きを知り、同じ方向を向くことではないでしょうか。そのベクトルを同じ向きにするためには、まず自分がそれを持った人間でなければならない。そのベクトルが、まさに生き様なのではないかなと、私は思います。

 

著:ホーリー
乳がんの妻を持つ地方公務員

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