父のがん闘病記2:がん患者の生きるための選択

声優の遠藤章史です。

前回のお話はこちらから

今日は、「がん患者の生きるための選択」を書きます。

 

膀胱から外に顔を出す大きなガンを抱え、その輪郭はMRIで明らかになりました。

およそ4.5から5センチ四方とわかり愕然としました。かなり大きなガンです

こんなになるまで気が付かないものなのか。

次の検査では他に転移がないかを調べるためにCT撮影。この時私は、膀胱内で収まらず、外にガンが顔を出していることから、まず転移は免れないだろうと考えていました。

そうなったら果たして治るんだろうか。その頃は全くガンの知識もなく、父はもうおしまいかもとさえ思っていました。そして、検査の結果、奇跡と思わせる出来事が。

転移はなかったのです。あれだけ大きなガンで、膀胱からはみ出していたにもかわらず、信じられない出来事で、みんなで喜んだことを覚えています。

父が心配そうに、先生に、「手術できますか」と聞いて、「できるよ」という答えにホッとした表情でした。この時ステージ3と判定された父。これが1月23日(土)。

そして主治医の実重学先生は言いました。

手術に向けて、ガンが再発のリスクを下げるために、抗がん剤を打ちましょうと。

最初は打たない方向で考えていると先生は言っていたのですが、

なぜ、そんなことを言い出したのか。それは、病院側の事情もありました。

非常にセンシティブな話なので、それはまたの機会に回します。

抗がん剤や放射線は確かに効きます。ガンは小さくなります。しかし、体力のない高齢者にはリスクがあるというということだけ、ここではお伝えしておきます。

治療方針は2択でした。

1つ目は膀胱と前立腺を全摘手術で、尿をストーマを使って、お腹から出す方法を取る。もう一つは、膀胱はそのまま残し、ガンを抱えたまま、抗がん剤と放射線での治療。しかし、こちらはガンが飛ぶリスクもあるし、抗がん剤で膀胱が小さくなり、尿トラブルがあるばかりか、抗がん剤を半永久的に使わねばならないということ。前者がポピュラーなやり方だと先生が言い、明らかにリスクは前者のほうが少ない。父も先生のおっしゃる方をと前者を選択した。膀胱がんはとにかく放置しておくのが一番悪く、治療はスピード勝負なので、今日即決で判断しました。この選択で間違いはないと思います。一応、転移はないということですが、腹を切ってみたら散っていたというのはあるらしいのですが、CTに映らない程度であるならば、体力をつけて、食事指導を受け、適切な睡眠と運動で体質改善をしていく事を考えていました。それは父だけでなく、母も私も家族全体で改善していくということですね。2月1日から10日まで入院して、抗がん剤治療と放射線。2月17日に通院。翌3月も2月と同じ日程。そして、4月8日に手術という流れ。うまく自分の仕事と折り合いをつけて、お金を稼ぎながら、父をバックアップしていきたいと誓ったのでした。

 

 

著:遠藤章史
ナレーションを中心に芸能の仕事をさせていただいています。昨年から自宅録音での納品もしており、朗読、ナレーション、YouTubeやツイッターやブログ、フェイスブックなどのSNSでも発信中。父の膀胱がんが発覚してから様々な意見を取り入れながら思案・行動してます。父は認知症も患っており、排泄の粗相や、夜中と早朝の徘徊、時間に関係なく、人を呼ぶようになり、自宅での介護を断念。ショートステイを繰り返していましたが、現在は老人介護保険施設に入居しております。父の体力の回復、ガンと、どううまく付き合っていかせるかを模索中の毎日です。

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