がん専門医押川先生のYouTube動画 ~高見知佳さんがん発覚からの急死はなぜ?

2025年1月11日

理事のほりこしです。

2022年12月21日、タレントの高見知佳さんが急死されたとの報道がありました。記憶に残っている方も多いのではないでしょうか?

11月に体調不良から病院で診察を受けた際、子宮がんが発覚。その後間もなく肺へのがん転移が分かり、そのままお亡くなりになられました。このような例というのは、非常に稀なケースと思われがちですが、実は医学的にはごく普通にありえることなのだそうです。

がんの場所により、かなり進行するまで症状が現れず、発見が遅れるということは割と頻繁に起こり、それが表面的には「見つかってすぐ急死」、という風に見えているのです。

がんは、毒素を出すわけでもなく、大きくなければ存在にも気づかず、症状もないため検査でも分かりません。年月が経ち、増加数が増えてきた時(1千億から4千億くらい)、周囲を圧迫し、また転移しやすくなり、発見されるようになります。

腸に転移すれば腸閉塞、神経を圧迫する位置なら痛みが発生し、胆管にがんが現れれば胆汁が血液内に逆流し、黄疸といった症状が出るのです。

がんの「余命」は、がんの「総量」と「場所」、そして基礎体力によって決まります。

「余命」については、医師でも誤った認識で説明している場合もあり、実はベテランのがん専門医でも3割程度しか当たらないそうです。

高見知佳さんのように、「急死」と見える亡くなられ方をする人のがんの特徴は、『発見された最初の状態(症状が出た時点)が悪すぎ』たり、『がんの性質が悪すぎ』たり、『場所が悪すぎ』たりするようです。

がんの末期でも、実に3人に1人は痛みがなく、俗に言う「検診控え」が増えると、無症状での発見は減り、結果進行がんが増える。それが、「急死」というかたちになるのです。

発見段階はそれぞれだし、経過も別ですが、「検診控え」で今後進行がんが見つかるといったケースは増えることでしょう。それが芸能人であった時に、様々な憶測や、誤った情報によりがんの治療に対する認識が歪められてしまったりもします。

そのようなことが起こらないよう、正しい情報を提供してゆくことは、医療関係者だけではなく、我々特定非営利活動法人ピュアスマイルスタジオにも課せられた使命だと、思っています。

本日の動画です↓ ↓ ↓

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