がん専門医の押川先生のYoutube動画 ~抗がん剤は後になるほど効かなくなる?
2025年1月19日
理事のほりこしです。
「抗がん剤は後になるほど効かなくなる」、確かに耳にしたことがありましたが、特に根拠のない話かと思っていました。
しかし、それは事実であり、根拠もあるようです。
抗がん剤治療というものは、受ける側が望めば必ずしも受けられるわけではなく、効果を期待するには十分な体力が必要となります。
チャンスを生かすには、最も効く薬を一番最初に持ってくることが当然と考えられます。
何が最も効くかということは、臨床試験で確認されており、日々様々な新薬が開発されていく中で、標準治療との比較が常に行われており、新薬に標準治療を上回る効果が確認された場合には、一時治療に格上げされます。また、そこに至らない場合においても、その後無治療(緩和ケアのみ)の場合と、二次、三次治療として上乗せすることが効果的か、生きる上で楽かということが検証され、組み込まれることもあります。
このことから考えても、現在の標準治療と呼ばれるものが、最も効果の高い治療と言えるわけで、客観的に考えれば、その後の治療は当然効果が下がると捉えることができます。
しかし、ここで注意が必要なのは、これはあくまで『集団』におけるデータであって、個人においては実際のところは分からない部分もあるのです。
大切なのは、一次が駄目であったとしても、二次、三次を受けるための体力を温存し、良い状態で治療を受けることです。
どの段階であっても、抗がん剤が効く可能性は十分にあるということです。
本日の動画です↓ ↓ ↓