あなたは、どこフェチ?
2022年9月26日
某バラエティ番組で、アイドルに、あなたは〇〇フェチ?(どこフェチ?)を当てるという内容のものがありました。
最近、ちょっと推しのアイドルが出演していたこともあり、私は笑いながら観ていました。
推しのアイドルは、脚フェチらしいのですが、その時に「胸はどうでもいい。大きくても小さくても、2つあればいいんです」その後も、『あれば』を何度か言っていました。
・・・・・・・・・。
そこまで細かいこと言われたら、友達とも話せなくなるよ。
自分が病気だからそう思うだけのことでしょ?
テレビの話でしょ?
ごもっともです。
若いアイドルに、もっと察知力をつけろ!というのも難しいでしょう。
この番組を観ていた人の中にはがっかりされた人もいると思うし、傷ついた人もいるかもしれません。
このアイドルがいけないというのではなく
「好きになった人こそがタイプで、その人フェチです」
なんて言えるアイドルが出てきたら、ファンは急増すると思うのです。私なら乗り換えます。
私も、病気になってから、そのような会話の機会があり、「やー、病気で胸取っちゃった人は無理っしょ。男ならみんな同じだよ」と言われたことがあります。もちろん、私に向けて言ったことではないのですが、あまりいい持ちはしませんでした(でも、私のことだっかもしれませんね)
がんに限らず、体の部位をなくした人、障害が残る人が多くいます。
その人たちがそうなったのは『命』との引き換えであることを思い出さなくてはいけないですよね。生きるためであったということ。
部位をなくした人たちは、きっと、心ではそう置き換えられています。
だから、可哀想な人でもなんでもない。頑張った人たちです。
そう考えることで、察知力って自然に生まれてくるものではないでしょうか。
NPO法人ピュアスマイルスタジオ理事長
下澤純子
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