あなたに相手の心を変える権利はない

2022年3月11日

相手の心を変える権利がないことは、がんの人や、その周りの人に限りません。
どんな人にも当てはまります。

あの人は、こういうところを改善ずべきだよな~、直してもらわないと困る!と思っていても、その人が納得して直そうと自覚しなければ、話し合いをしたところで難しいでしょう。そして、その人を変える権利も誰にもないのです。

私が、がんに罹患することで気づいた、〝相手を変える〟ということについて書きますね。

「こうした方がいい、こういうところを変えていかないと」

と、善意で言っていただけることが突然多くなったんです。
さらには、

「頑固だから、がんになるんだ」
「いい加減、仕事辞めるよね」

とかね。がんに罹患したことで、少し静養しよう。今まで通り働きたい。それは各々の状況や考え方、性格、状況によりに変わってきますし、どう生きていくかは自由です。がんになった人だけに与えられた自由な選択の時でもあります。

誰にも相手の心を変える権利なんてないことを知りましょう。

がんの人が反論してしまうと、

「あなたを心配して言ってあげてるのに」

やはり善意。
小さなすれ違いの始まりです。

反対に、がんの人にも、相手の心を変える権利なんてありません。

「あなたを心配して言ってあげてるのに」

そんなこと、言わない人は言わないでしょ。ちゃんと分かっている人は言いません。
だから大丈夫。
言った人は、善意であり、がんの人を傷つけるためにわざと言ったわけではないのですから。

「あなたを心配して言ってあげてるのに」

その言葉にあなたが傷ついて落ち込んでいる時、言った方は、ケロッとしてお笑い番組見て大爆笑していますよ。
だから、落ち込むだけ損。メンタル下げている時間がもったいない。そして体に悪いです。

相手の心を変えることはできない。
がんの人もそうでない人も、そう考えることで少しだけ楽になりませんか?

 

 

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下澤純子

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