「がん」と「就労」の関係
2023年2月24日
SNSを見ていると、「就労」で悩んでいるがん経験者は、私だけではないようです。
私は、働くことでの理不尽さを感じたから、特定非営利活動法人ピュアスマイルスタジオを立ち上げました。
がん経験者が、仕事を通してどのようなことを感じているのかというと。
- 威圧ばかりの職場に行きたくない
- 故障品はいらないと言われた
- 電車の優先席に座る人は寝ないでほしい。スマホばかり見ないでほしい。ヘルプマークに気づきますか?
- 無理しないでください。と言うより無理させないで
- 治ってよかったじゃんって、何が?よくないよ
などなど。
言葉は違うけど、私も全て経験しています。実は、今も続いています。私は個人事業主ではありますが、来週に辞める決断をする仕事があります。とても悔しい思いをしていますが、これも、がん経験者として生きていく上での流れと思えるようになりました。
健康な人は、無意識のうちに威圧をかけていませんか?がんの人にだけノルマを課したりしていませんか?その状況はとても苦しいです。
故障品ではなく、がん経験者だからこその立ち位置を一緒に探しませんか?
電車に乗る前は行儀よく並んでいるけど、走って優先席をとる行為、やめませんか?
無理しないでください、休むことも仕事ですよ、ではなく、あなたが代わりにやりませんか?そうすれば助かります。無理しなくてすむんです。
がんは、治療が終わって終わりではありません。副作用や後遺症と共存している人がほとんどです。このような人がヘルプマークを持っています。
また、これらのことは、がん経験者が、外に向けて(がん以外の人に向けて)発信していかないと、解決しません。
がん以外の人は、分からないからです。もっと言えば、「マイナスなことには目を向けたくない」というのが本音だと思います。分かろうとしない人もいるということです。
ピュアスマイルスタジオでは、このような経緯により、企業側の理解を深める活動をしていきます。
すごく需要があることだと思っています。
問題は、罹患者が出た会社しか、興味がないのかな・・・・・ということ。
2人に1人なら、とても必要なことです。
雇う側と、雇われる側の両者が背中を合わせているのではなく、もっと歩み寄る必要があります。
勉強会に参加してみたいという企業様は連絡をお待ちしていますね。
『後遺症との共存』という話なら、私もお役に立てそうです。
特定非営利活動法人ピュアスマイルスタジオ
理事長:下澤純子