ヘアドネーションって、ホントに社会貢献?
2023年5月10日
「ヘアドネーションすることは、本当に社会貢献になるのか」
最近考える機会がありました。
今までは考えたこともなく、抗がん剤副作用で脱毛が起こった私は、ヘアドネーションしてくれる人に対して、ただ「ありがとう!」の気持ちでいました。
上記、人毛の高ーいウイッグです。
自然ですよね。
登壇することがあるので、保険金で奮発しました。
脱毛は、一気に抜けないので、ウイッグはだんだんブカブカになってきます。そのたびに小さく調整してもらいます。これ、明らかにブカブカです。もう完全にハゲに近い頃です。ウイッグ屋のお姉さんに驚かれるほど小さな頭でした。
でも、ヘアドネーションに対して、ありがとう!と感じない人もいます。多様性の世の中であるならば、人により感じ方が変わることも、ヘアドネーションについて賛成派でないことも、自由です。
そして、
「あぁ、なるほど、こういうことか」と感じることが最近続きました。
ヘアドネーションする人が上で、される方(病気側)が下なの?
ここで上下関係ができているのか・・・
と感じてしまったのです。
社会貢献で検索すると、
「社会に役立つ活動」と書かれています。
では、どうすれば、する方もされる方も幸せになれるのでしょう・・・。
思いついたことを書きますね。
- がん経験者がヘアドネーションする
これであるならされる方も納得します。ただ、一度脱毛すると元の髪質にはなかなか戻れません。 - ヘアドネーションする方もお金を払ってする。必要とする人は、もっと安価で買える仕組みを作る。
どうでしょう。お金を払ってまでヘアドネーションするでしょうか。でも本当の意味での社会貢献になりそうです。
このくらいしか、思いつきませんでした。
多様性は必要でもあること。
相手がどう感じるかは様々であること。
ヘアドネーションに限らず、相手を察知することが思いやりにつながりそうです。
NPO法人ピュアスマイルスタジオ
下澤純子